2022/11/14 16:04
「教科書を見ながらノートに書き込もうとすると本が閉じる!」
学校の宿題をしようとしていて、それだけのことに苛立ちを感じたことが誰しもあるんじゃないだろうか?
こうなんというか、背中のかゆいところに手が届かなくて「ムキーッ」と叫んでしまいたくなるような感覚を自分も味わってきた。
結局教科書であれば、開いた状態でグッと体重をのせてあげることで、本に開くクセをつけてあげることができる。
特に教科書のダメージに気を遣うような繊細な性格でもなかったし、学年が上がって新しい教科書が配られるたびに、グッと教科書に力を入れてクセをつけてきた。
でも、図書館で借りてきた本や、自分の好きな漫画の本なんかはそういう訳にもいかない。
開きグセをつけるというのは、本を傷つけることでもあって、大切な画集や設定資料集、展示会の図録なんかになればなるほど分厚く、ページは勝手に閉じやすく、傷つけたくない(もちろん教科書も大切に使うべきである)
そんな私の悩みを、見た目の透明さのごとくサッと解決してくれる道具が世の中にはある。
今回はそんなTENTさんの「BOOK on BOOK」をご紹介させていただきたい。
本にのせるための透明な本
BOOK on BOOKはその名の通り、本の上に乗せる透明な本だ。
透明なアクリルで出来ていて、5mmという分厚さがありながらも透明度はとても高い。
単体で置いていてもオブジェのような美しい佇まいを見せてくれる。
好きな本のページを開いて、その上に置けばこの通り。
本のページを優しく開いたままにしておいてくれる。
約220gという重量がまた絶妙で、本を無理やり開くのではなく、本の形に自然と沿うようにして、開いた状態にしてくれる。
サイズ感としては、文庫本や新書のサイズでできているので、そういった本を読みながら他の作業もすすめるという使い方もいい。
ただ、文庫本サイズだからといって大きな雑誌に使えないわけではない。
カーサブルータス等の大きめの本をインテリアのようにして、好きなページで開いておくといった使い方にも十分に対応できる。
大きさに合わせて複数サイズ揃えなければならないということもなく、ただ気に入った本を開いたままにしておきたければ、すぐ使い始められるというのがとてもいい。
パッケージを開いた瞬間から、引き込まれる道具の世界観
BOOK on BOOKは、本の形をした透明な塊だ。
それは、あくまで開いておきたい本こそが主役であって、BOOK on BOOKはその本を開いたままにしておくという脇役に徹している。
使い方を知らない人がギフトとしてもらったとしても、パッケージを開けた瞬間に開いた本の形をした商品名や説明書きを目にすれば「ああ、こういうものなのか」と理解できるようにできているのもとても素敵な点だ。
実際に本の上にBOOK on BOOKを置いて、その下の文字を読む際にも透明度の高いアクリルは邪魔にならない。
なにか身近にある重めのものでページを開いておくことは誰にでもできるだろうけど、本にクセをつけるような無理をさせず、リラックスした自然なふっくらさで「読む」という実用にも耐えるというのはこのアイテムの素晴らしいバランス感覚の上で成り立っているように思う。
このBOOK on BOOKは、目にすればシンプルだし当たり前なような形をしている。
でも、上のnoteをご覧いただければ、この世にBOOK on BOOKを産み落としたTENTの青木さんの7年に及ぶ試行錯誤が見て取れる。
Simple is not Easyとはよく言ったもので、これだけの透明さを実現する静岡のメーカーさんとの出会いや、青木さん自身が在庫をもって商品化して販売するまでの目に見えない日々の上にこの道具は生まれている。
本を開いたまま置いておきたいという想いは誰もが持っているものではないかもしれない。
でも、どこか心にもやっと引っかかり続けながら、その解決方法をあなたが探していたとしたら、ぜひ一度試してみていただきたい。
何も書かれていない透明な本が開く、本の在り方の可能性をぜひ体験してもらえれば嬉しい。
商品ページにはこちらからどうぞ↓