『いい仕事』は1つ1つの文房具から あなたの在宅勤務に推したいCDTの道具達 | docketstore

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2020/09/13 14:45

ゴミで仕事をするな。

ある日、バイト先の職場の上司にそんな言葉を投げられた。
家の中に転がっていたボールペンやメモ帳を適当に使って仕事をしていた私にとってそれは本当にカルチャーショックだった。

使える道具をゴミと呼ぶのは正直どうかと思うけれど、仕事のアウトプットに至るまでを意識して、道具を揃えていくことは確かに効果的だ。
それから様々な道具を意識して揃えるようになったことで、今の私のお店だって出来上がってきたと考えると、上司のこの言葉が私の今を作っているともいえる。

そんな大学時代に文房具屋さんや雑貨屋さんを巡って、衝撃を受けたのがクラフトデザインテクノロジーというブランドだ。
シャチハタ、ぺんてる、サンスター文具、パイロットといった様々な老舗国内メーカーと手を組んで、各社の得意な文具の機能性はそのままに実用性と美しさを両立させながら世の中に送り出してきたブランドだ。

そして嬉しいことに、大学生だったあの頃から今もロングライフに愛されるアイテムたちを、私の営む文具店にお迎えすることになった。
今回はお店で取り扱うことを選んだアイテムたちを紹介させてほしい。

美しい朱肉【インクパッド】

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真っ先に紹介したいのが、この朱肉

「世界で一番美しい朱肉」を目指し、「ハンコ」といえばイメージの思い浮かぶシヤチハタ株式会社との共同開発によって誕生したアイテム。

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アンバー色のかかった透明なフタの中に覗き見える朱肉は、フタを開いてもとても美しい。
ハンコ文化は仕事の効率化の上ではもはや悪とされているけど、まだまだ活躍の機会は多い。

フタのパーツは特に固定できるような構造にはなっていないので、持ち歩いたりしにくいのは難点だけど、デスクに据え置きするのならこの朱肉がおすすめ。
透明なケースの中で、朱肉が浮いているような姿がなんといっても美しいし、朱の油の補充はシヤチハタ製OG-20で行うことができるので、安心して長く使える。

ついつい適当なもので間に合わせがちになる朱肉だけど、ぜひこだわるならこの朱肉を検討してみてほしい。


自立するシャープな形【ステープラー】

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続いての紹介はステープラー。
一般的な呼び方としては、コクヨさんのホッチキスがつい名前として浮かぶけれど、ホッチキスはコクヨさんの商品の商標登録された名前なので、ステープラーという名称になっている。

製造は「象が踏んでも壊れない!」でおなじみの筆箱が有名なサンスター文具さん。
ディズニーやキャラクターものとのコラボ商品がイメージしやすいメーカーさんだけど、そのイメージを覆すほどのスマートな印象に仕上がっている。

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その印象の秘訣は、ボディの角の角度にある。
ひし形のように統一された角度で構成されたボディは、その規則性のせいかすごくスマートに感じられる。

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また、ステープラーは丸みを帯びたボディのものが多いけれど、この「カクカク」とした形のおかげで上の写真のように立てて置くこともできる。
デスクの上だけでなく、お店のレジカウンターなんかでも、省スペースで場所をとらずに安定して置いて置けるので重宝する。

芯は一般的な規格であるNo.10が使用できるので、針の購入も特別な心配がいらないところがありがたい。


象徴的なハサミ【シザース】

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クラフトデザインテクノロジーという名前を知らなくても、このハサミを見た人は多いかもしれない。
それほどまでに象徴的なアイテムとなっているのがこの「シザース」だ。

ハサミ工程㈫(小刃引き・刃付け)

刀の産地として有名な岐阜県関市で一丁一丁丹念に製造されたハサミは、ずっしりとした重みに似合うだけの実用性と満足感をもたらしてくれる。

その質感から、ギフトとしても人気がある。
ハサミというと関係を断ち切るというような意味合いが想像されるので避けた方がいいか迷う人もいるけれど、「未来を切り開く」という意味合いもあるので贈答用にも間違いないアイテムだ。

というか、私もプレゼントとして一度このハサミを頂いたことがあるけれど、その人とは今も仲良くさせていただいているので、安心してもらえたらと思う。

ハサミ&トラディオon手帳

個人的には上の写真にも映っている黒色がかっこよくておすすめ。


落ち着いた色合いと重み【フリクションボール3】

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もはや私達の生活にはなくてはならない道具となった書いて消せるペンこと「フリクションペン」。
書いた文字を付属のゴムで擦ると、摩擦の熱でインクが透明になり、字を消すことができる。
その画期的な使い勝手には初めて使った時に「すげえ」と声に出してしまったほどだ。

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この「フリクションボール3」は名前の数字が示す通り、3色を1本で使い分けることができることができるペンになっている。

形自体はそこらへんのコンビニでも売っているぐらい流通しているものなのだけど、所々につかわれた金属パーツのおかげで心地よい重みがあり、濃い緑色という色合いも大人が使う文具として相応しい雰囲気を醸し出してくれている。

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もちろんペンのインクが切れてしまっても、コンビニで手に入る多色ペン用のリフィルを入れ替えればいいので補充も簡単。

どんなにかっこいいペンでも、インクの補充が億劫だと使うのを辞めてしまいがちだけど、クラフトデザインテクノロジーは朱肉のインクといい、そのあたりのことをよく考えて作られている。

税込でも2000円を下回る価格なので、ちょっとしたギフトにも定番品としておすすめできる。

根強いファンが多いプラスチック万年筆【プラマン】

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取り扱いをはじめたことをSNSでお知らせした瞬間、「これ好き!」と反応する根強いファンがいるのがこのプラスチック万年筆「プラマン」だ。

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サインペンで有名な「ぺんてる」さんが開発したこの万年筆は、ペン先が金属ではなくプラスチックでできている。
そのコストパフォーマンスの高さと、温かみのある書き味で「これじゃなきゃだめ」というファンがいるのがこのアイテムだ。

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紙にペン先を当てると、インクが溜まる感触や、ペン先のしなり具合はまさしくプラスチックで再現された「万年筆」の書き味。
ヨーロッパ圏でも人気なこのペンが、フリクションボール3と同様の落ち着いた色合いで、お値段も税込550円というのだからたまらない。
インクがなくなっても、220円のペン先付きのリフィルを入れ替えることで使い続けられるので、低コストながらも息の長い相棒になってくれると思う。

働く空間は、1つ1つの道具の集合体

機能美といえば、道具の構造を見せること。
デザインと言えば人気キャラクターで飾ること。

そんな偏った認識だった私に、機能とデザインが融合してくれた世界を見せてくれたクラフトデザインテクノロジーのサイトには、こんなことが書かれている。

CDTはモノづくりを通じて快適な空間の創造を提案する企業として、また、ブランドとして発足致しました。
ブランドとしての最初のステージを「働く空間」に定め、鉛筆一本からのモノづくりを通じて、近い将来”美しく働く空間”を想像することが、このステージにおける目標です。
なぜステーショナリーから始めるのか?すべての事柄は小さなことから始めなければなりません。働く空間とは机の集合であり、机とはペーパークリップや鉛筆1本まで考慮されるべき1つの空間だと考えています。

ステーショナリーが変わる
デスクトップが美しくなる

これが1人、2人と増えたとき、きっとオフィス空間が変わると信じています。

http://www.craftdesigntechnology.co.jp/company/development/より引用

働く空間は1つ1つの文房具から作られる。
その言葉はリモートワークが急激に進みつつある今こそ思い返したい言葉だと思う。

会社から支給される文具は、たしかにお金もかからず使えるけれど、リモートワークになるとそうもいかない。
でも、そんな時だからこそ、使っている道具の差が仕事のアウトプットの差にだってなりうるのだと思う。

老舗文具メーカーとタッグを組み、機能とデザインの両立を10年以上考えてきたクラフトデザインテクノロジーさんから学ぶことや、使っていて受ける恩恵はたくさんあると思う。

ぜひ、気に入ったものがあれば試しに使ってみてほしい。