トイレットペーパーを宙に浮かせる収納の話 | docketstore

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2020/03/16 15:43

「あんた、花粉症やのにマスクがないと困るやろうから、それ買うといたったで」

コロナウイルスをめぐるマスクの買い占めが問題になっている2020年春。
花粉症歴25年の私を心配した母が、マスクをくれた。

他のマスクは全部売れていたけれど、その高級マスクだけはドラッグストアの棚に残っていたという。
マスクの備蓄は去年買った分があるので余裕があったけど、余裕があるにこしたことはない。
なんともありがたい母の愛情。

ただまあ、めぐりズムの蒸気でホットうるおいマスクだったけど。
深夜バスや新幹線、就寝時にぴったりな喉が潤うタイプだったけど。


でも、そんなうるおいマスクすらお一人様一点しか買えない世の中。
トイレットペーパーをめぐる買い占め、転売騒動にもいい気はしていない。

トイレットペーパーへの不安を拡散する転売屋に対してできることを想像したけれど、特に大したことは思い浮かばない。
それは見識者や政府におまかせすることにして、私はトイレットペーパーを吊り下げる道具「SOGU HANGING HOLDER」の話でもしようと思う。

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トイレットペーパーの居場所

今から約10年前にあたる2010年。
無印良品はトイレットペーパー型消臭器というプロダクトを販売していた。

木を隠すなら森の中ならぬ、消臭器を隠すならトイレットペーパーの中をコンセプトに生まれたこの商品は、無印良品らしいといえば無印良品らしい。

ただ、この時に同期の友達と「トイレットペーパーってみんなどこに置いてる?」という話で盛り上がった。
というのも当時の販促用の写真では消臭器を床に置いたり、お店の手洗い場に置いたりといった写真が使われていて、あんまり定まってないよねーという話をしたのだ。

無印良品のファイルボックスを使って、トイレットペーパーを収納するという技は近年よく見かけるようになった。
このごろは蓋パーツも存在するし、男性が使う場合の「飛び跳ね」問題もある程度解決できるようになった。

でも、トイレの床の近くはあまり衛生的ではないし、掃除の際に邪魔になる。

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ここに当店でもおなじみのSOGUの三宅さんが新しいソリューションを提案した。
それは『吊り下げる』という選択肢だった。

トイレットペーパーを宙に浮かばせる

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SOGU HANGING HOLDERは上の写真のような長いゴムと金属パーツで出来た輪っかのような形状をしている。
これに壁に取り付ける時用のL字フックが付属しているのだけど、たぶん説明されていないと何に使っていいのか検討もつかないだろう。

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このゴムをフックにひっかけて、トイレットペーパーの穴に通し、

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そこの金属パーツを横向けにしてトイレットペーパーにひっかけると・・・

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この通り。トイレットペーパーが空中に設置できるのである。

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これを突っ張り棒などにS字フックで引っ掛けるのもよいし、付属のL字フックでつりさげるのももちろんいい。


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取り出す時は下の金属を縦向きにすると、スッと取り出すことができる。

これなら、備蓄以外のトイレットペーパーを手に取れる範囲に設置することができるので、紙が尽きた時に慌てて高いところに置いてあるストックを探らなくてもすむという塩梅だ。

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デザイナーの三宅さんのすごいところは、同じゴムと金属の構成でコーナーバーという過去に紹介したミニマルな傘立てや、洋服用のハンガーまで作っている点。
物理を専攻していた三宅さんの素材の活かし方にはいつも感心させられてしまう。

私のお店としては、トイレットペーパーがオイルショック以来の注目を集めている今、転売に走るのではなく必要な数のトイレットペーパーを活用する方がいいと思っている。
直接的な解決にはならないけれど、なにかの参考になれば幸いです。

SOGU HANGING HOLDERはネットストアでも販売しております。
ご興味がございましたらぜひ覗いてみてください。