Kleidと「おじいちゃんのノート」のコラボノートが素晴らしい出来で入荷しました | docketstore

BLOG

2020/03/09 18:04

ノートは右側のページしか使わない。
そういう人達がいる。
なにを隠そう、私もそうだ。

あとからノートを見返した時に、左側のページにアイデアや補足を書き込む。
そんなこともない。
それはただ単純に、使いにくいと思うからだ。

画像1

それをもったいないという人がいる。
その気持ちもわかる。
けれども、この使い方はやめられない。
ノートを使う上での「気持ちよさ」が全然違うからだ。

ノートを開くと真ん中の折り目の部分を境に浮き上がっている部分がある。
右利きの私が、左のページに何かを書き込もうとする時、左側のページを完全にテーブルに押し付けると右側のページが浮き上がってくる。
それに真ん中の折り目付近に近づけば近づくほど、紙の傾きを感じてわずらわしい。

パソコンやスマホが当たり前になった今の時代、手書きの役割は少し変わってきていると思う。
テキストを記録するだけなら、圧倒的にポメラなどの道具が便利だ。
また、音声認識による入力方法だって日々進化してきている。
ノートを使うということは、学生の頃の板書と意味合いを大きく変えつつある。
手書きという行為はパソコンの代用手段ではなくて、むしろ贅沢な行為になりつつあるのではないだろうか。

左右に広いノートの方が広々と使えて便利なのだけど、そういう役割は大きいノートを買うことで対応してきた。
オキナのプロジェクトペーパーリングノートとか、土橋正さん監修のロルバーンランドスケープとか、紙質にこだわらなければコスパ抜群の無印良品のらくがき帳という手だってある。

スクリーンショット 2020-03-08 21.51.50

しかしながら、大きいノートには持ち運び時にかさばるという弱点もある。
見た目もかっこいい小さめのノートが、見開きいっぱいのスペースを【快適】に使えたらいいのに・・・。

そんな願いを叶えてくれるノートにようやく出会えた。
それが、Kleid(クレイド)の2mm flat notes A5 だった。

スクリーンショット 2020-03-07 10.01.10

おじいちゃんのノートと、手を出していなかった私

数年前、twitterの投稿から一大ムーブメントを起こしたノートがある。
それが今回の2mm flat notes A5の大元になっている「おじいちゃんのノート」こと「水平開きノート」だ。

ふつうのノートなら浮かび上がってしまうノートの中央部分を、特許取得の技術を使って水平にできるノートを中村印刷所さんが商品化した。

スクリーンショット 2020-03-09 14.02.10

ただ、画期的な技術にも関わらずなかなか良さが伝わらずに売れない。
悩んでいた所、祖父思いのお孫さんによるツイートで大ブレイク。
その後ショウワノートなどとの商品化などにもつながったことはまだ記憶にも新しい。

ただ、この水平開きのノートのツイートなどは見ていたものの、手を出してこなかった。

コピーする時に真ん中に影が写り込まない。
方眼用紙を左ページと右ページでまたいで使ってもペンがひっかかりにくい。
そういったメリットは目にしてきたものの、特定の職業の人には便利だけど自分には恩恵がないのではないか。

そんな風に思っていた。
そう。今回のKleidさんとのコラボを見るまでは。

Kleidさんの表紙へのこだわりはえげつない

Kleid(クレイド)は大阪の新日本カレンダーさんがプロデュースするブランドの名前だ。

スクリーンショット 2020-03-09 15.40.35

「kleid(クレイド)」とはドイツ語で「服」、「ドレス」の意味。
テクニカルな機能性とファッションデザインの融合を追及したステーショナリーブランドです。
ファッションカルチャーを独自の解釈で消化し、従来の文具の概念にとらわれないビジュアルと、2mm方眼に象徴される高い機能性を実現。
それらをデザインのベースとして、「kleid」は新しいスタンダードとなるモノづくりを目指し、洗練されたライフスタイルを提案します。

Kleid 公式HPより引用 

Kleidは上記のようにドイツ語の「服」「ドレス」を意味している。
私がその存在と「ブランド名へのこだわり」を思い知ったのはKleidさんとLIFEさんがコラボしたノーブルノートを知ったのがきっかけだった。

美しさを感じる表紙の中でも、LIFEのロゴに使われている書体を「KLEID」のロゴにも採用することに苦労された話を担当さんから聞いて、なみなみならぬ情熱を感じたのも覚えている。

そのこだわり具合は今回の中村印刷所さんとのコラボでも存分に発揮されている。

今回は大阪にある会社にお邪魔して、担当のお二人からじっくりお話を聞くことができたのでご紹介したい。

スクリーンショット 2020-03-09 15.40.35

スクリーンショット 2020-03-09 15.46.06

中村印刷所×Kleidの場合

もともとの中村印刷所さんの水平開きノートのデザインは上のリンクに入っている画像ような感じだ。
機能を言葉で表したシンプルさ。
方眼ノートであることをあらわす方眼なデザイン。
おそらくおしゃれすぎない真面目なデザインだからこそ、ツイッターでも応援することが相次いだのだと思う。

スクリーンショット 2020-03-07 10.01.10

それに対して今回のコラボノートはこのようなデザインだ。
いたってシンプルな見た目に、ビジネスマンや学生が使っていても違和感のない大人の雰囲気。

画像6

表紙の右下には「中村印刷所×Kleid」のコラボレーションであることが金色で上品にあしらわれている。

画像7

KleidさんのHPでは確認しにくいのだけど、実は透明なインクで2mm方眼が引かれている。
LIFEとのコラボノートでも表紙には方眼が描かれていたけれど、おじいちゃんのノートの元々のデザインが上質に取り込まれているようにも感じられる。
実はクリアインクは表紙の色合いによって見え方が変わるために、表紙の色ごとに太さを調整するという力の入れ具合なので、ぜひ手にとった方はそこにも注目してもらいたい。

使って初めて理解できた「水平開きノート」のメリット

今回、会社にお邪魔して水平開きノートのメリットのレクチャーを受けて初めて理解したのは、「これ、私のためのノートだ」ということだった。

というのも、冒頭で紹介した「ノートの右側しか使いたくない症候群」が、この水平開きノートだと出てこないのだ。

画像11

上の画像のように、ノートの見開き部分に置いても引っかかりがほとんどない。
まるで一枚の紙のように書き込むことができる。

画像12

ペンで書き込んだときにも、中心の折り目の部分では多少の引っかかりがある。
細かい文字を書こうとすればもちろん難しいけれど、それも折り目でだけの話だ。
通常のノートだと中心部分の膨らんでるところは傾斜があるため、避けて使っていたけれど、このノートであればそういった心配もない。

Kleidさん名物の薄く引かれた2mmグリッド方眼も、揃えて書こうと思ったときだけ意識にのぼってくる程度の塩梅だ。
板書をしたいときも、図を書きたいときも、どちらにも使えて非常に良いと感じた。

そして、更に目の前で使い方をレクチャーしてもらってようやく理解できたのだけど、最初の方のページに書く時に生まれてしまう段差もこのノートは克服している。

スクリーンショット 2020-03-09 16.00.34

こういった段差に対しては、後半のページをぐるっとまわして、前半ページの下に敷くことで・・・

スクリーンショット 2020-03-09 16.04.35

画像15

このように中盤で使う時のようにフラットに使用することができる。
この機能、購入前だとビニールカバーが邪魔でできないので、ぜひ手に入れてみてから試してほしい。
卵を立てるために卵の殻を少し割って立たせたコロンブスの卵の逸話のように、そんな手があったのか!と感心して嬉しくなってしまう。

さらにはこのノートの特徴として、ページを外してもノートが崩壊しないことも紹介しておきたい。
見開きで気持ちよく書いた内容を取り外したい時。
これまでであれば無理やりちぎってしまったり、ミシン目からちぎって取り外したりしてきました。
それが、水平開きノートだときれーいに背表紙から外れちゃうんです。

画像16

画像17

A5サイズのノートをA4サイズの広大なスペースで書き込めて、さらにキレイに外れてしまう。
しかも中心で折り目がついているからパンチで穴を空けてファイリングするのにも便利。
これは、方眼紙を使って仕事をする人に限らず、多くのビジネスマンに愛されて然るべし機能であることを今更思い知りました。
A4サイズって気持ちよく書けるんですけど、本当に大きいんですよ。
それが文字通り半分の大きさに収まってしまう・・・恐るべし中村印刷所・・・。
恐るべしおじいちゃんのノートのポテンシャル・・・。

画像18

ジャケ買いしたくなるほどかっこいい「おじいちゃんのノート」は、ビジネスマンのノート事情を変えるかもしれない

これまでの「おじいちゃんのノート」も素晴らしい機能面から、多くの人に愛されて世の中に受け入れられてきた。
そのノートが、モレスキンやロディアにも負けないぐらいの、ジャケ買いしたくなるぐらいの装いを身に着けてしまった。

ふだん挨拶を交わす近所のおじいちゃんが、なにかのトラブルを解決してくれて、実はめちゃくちゃすごい人だったんだ!・・・みたいな漫画のような感動を、このノートにこめられた工夫から勝手に感じている。

さっきロサンゼルス帰りの学生さんにもおすすめしたけれど、海外に持っていくメイドインジャパンなノートとしては間違いなく一押しできるクオリティに仕上がっている。
もちろんビジネスマンや学生をはじめ、多くの人が普段から使うスタンダードとしてもオススメできるノートだとも言えると思います。

ぜひ、私のように食わず嫌いしていたあなたも、一度手にとってみてください。
店頭やネットストアでもお取り扱いしております。