実生ゆずの香りに溺れる贅沢な日常 『HOLO』の保湿クリーム | docketstore

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2020/01/19 12:26

修学旅行のまくら投げで命を落としかけたことがある。

そば殻まくらでのまくら投げという戦場に、突如放り込まれたからだ。

一瞬前までは穏やかな景色だったのに。
まくら投げという修学旅行での一大イベントに興奮したテロリストの手によって、旅館の一室は戦場となった。

もちろん投げられるのは所詮まくらだ。
物理的ダメージなどしれている。

ただ、知らない人には知っておいてほしい。
そばアレルギーの人間にとって、そば殻まくらは実弾であり、化学兵器に相当する。

無視を決め込み部屋の隅に隠れた私にも流れ弾は届き、そばアレルギーから連動して喘息を発症。

楽しい修学旅行は一変。

私は別室に隔離され、喘息特有の呼吸困難と戦いながら一夜を過ごす羽目になった。


アレルギーやアトピー、様々な病気を持つ人にとってはふとしたものが凶器となる。

おばあちゃんの家にあった仮面ライダーのカバーがかけられたまくらの中身は「そば殻」だった。
名古屋を旅行して楽しみにしていた味噌煮込みうどんにも「そば粉」が入っていた。
信州へ仕事に行って訪れたからあげのお店の食洗機「そば」とお皿を一緒に洗っているためそばアレルギーのお客様お断りだった。

もちろん年越しは緑のたぬきを食べることはかなわない。


今の時代、皆なにかしらのハンディキャップを抱えて生きている。

それは、言葉を変えれば様々な課題と、それを解決するための手段が生まれる余地がある・・・ということでもあるのではないか。

今日ご紹介する保湿クリーム「HOLO(ホロ)」もそんな智慧のひとつだ。

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「HOLO」とは出会う前から流れがあった。

「HOLO」を販売される前から、生みの親である貫井(ぬきい)さんとは、お店のお客さんとして面識があった。

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写真の左に写っているのが貫井さん。

ラグビー選手のような体格。
タックルされたら命はないなと思いながらいつもお話していた。

貫井さんは、そんな失礼な私のファーストインプレッションを裏切るかのように穏やかで優しい。
そして、ある日「保湿クリームを作ることになったのでアドバイスをもらえないか」と相談しにいらっしゃった。

保湿クリーム。
これもまた失礼ながら貫井さんのイメージから浮かばない。
しかし、私のことをひと目見てそばアレルギーと見抜ける人間がいないように。
貫井さんもまた、「アトピー」に悩んでこられた方だったと、お話をする中で知った。

保湿。
それはアトピーの炎症を起こさないためのバリアーの役割を果たす、大切な行為。

子供の頃から貫井さんは、お医者さんから処方される保湿クリームを塗って炎症を防ぐ際、クリームが自分に合わないことを気にしてきた。
私の前職の無印良品でも敏感肌用の化粧水はよく売れていたけれど、お肌は本当に繊細な部分ということはよく分かる。

貫井さんはその違和感を抱えたままに大人になり、結婚し、娘さんが生まれた。

その娘さんが自分と同じアトピーを持っていたことで、貫井さんは「理想の保湿クリーム」を作るプロジェクトに身を投じることを決めた。


・・・

・・・めっちゃええパパや。

貫井さんは無闇にタックルをしてくるような人ではない。

娘のためなら新しいことにも身を投じられるめっちゃええパパだったのである。


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そんな貫井さんとイベントでご一緒したり、看板をオーダー頂いたりする中で、アトピーじゃない自分にも保湿クリームに興味が出てきた。

乾燥の気になる季節だし、こういうスキンケアに無頓着な私でも使えるんじゃないかと思ったのだ。

購入した際におまけで頂いた柚子の実を冬至のお風呂に入れて楽しみ、風呂上がりに保湿クリームを手にとって伸ばし、顔に塗る。

するとすぐ。フワッなにかに包まれた。

もちろんそれがなんなのかはわかる。

柚子の、それも濃厚な柚子の香りだ。

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柚子の花言葉は「健康美」だという。

飛鳥時代(592年 – 710年)や奈良時代(710年 – 794年)には日本に大陸から伝わったという。
下手すれば聖徳太子さんのいた年代から日本にはあったのだ。

HOLOは、その柚子の中でもdocket storeも所在する大阪府箕面市で栽培される柚子は、日本に5000本ほどしかない実生柚子(みしょうゆず)を保湿クリームの成分として使用している。

実生柚子は接ぎ木などをせずに種から育て上げて収穫する柚子のことらしい。
柚子は種から育てると「桃栗3年、柿8年」には、『柚子は大馬鹿十八年』なんて続きのバリエーションもあるぐらい収穫まで時間がかかるらしい。

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その大馬鹿を大阪府箕面市ではまだ続けていて、この実の生命力あふれる香りと成分がHOLOにはふんだんに入っている。

そういえばまちなかを走っているバスにも描かれているゆるきゃら「滝ノ道ゆずる」くん

箕面の滝と紅葉と猿がイメージの中心を占める箕面市で、なぜ柚子のモチーフなのかというとこういう理由だったのか。
なんて勝手に納得までした。

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正直保湿クリームの良し悪しがわかるような敏感さは自分にはない。

効能については貫井さんがご自身と娘さんの肌に合わせてこだわり抜いた内容だ。全ての人が合うとは言えなくても、自分にはとても合っているように感じられる。

そしてなにより、この保湿クリームは続けられそうだと思っている。

手にクリームを取り、手のひらになじませ、顔に塗るその瞬間の体験。

柚子の豊かな香りにダイブするかのような感覚は、かなり癖になる。ドラッグを吸っている場合じゃない。みんなHOLOを吸えば幸せになれる。

風呂上がりと朝の洗顔後。

あの、優しさに包まれるような贅沢を味わえると思うと、めんどくさいスキンケアとは違って続けられる。

バイクで毎日15kmの道のりを往復して、乾燥しまくりな私のお肌も喜ぶだろう。